電子マネー

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080704-00000000-dol-bus_all
電子マネーがゲームセンターを救うのか。

まぁメリットは他にもあるのよ。両替が必要なくなるぶん、メダル貸出機で間違えて購入するってことも減るだろうし。お金がつまるってこともなくなる。日本の一部とかアメリカでは、はじめにある程度のチップ的なものを買ってそれで遊ぶシステムのとこもあるみたいだし。
ただし、導入するのにどれくらいのお金がかかるのかが見当もつかない。

それよりも正直、このヤフーのコメントを見ると、「ゲームセンターいらね」ってやつばっかりでゲンナリするんだが。

プライズが取れない

これ関しては、ほんと店によるんでなんともいえない。
ウチは、大抵原価の2〜3倍ってのが目安。
でも、モノにもよって、小さめの景品だったら原価が100〜200円でも一発で取れるような設定にしたりするし。
逆にリミットいっぱいの800円の景品だったりすると、200円のクレーンゲームで最低4回はやってもらわないと赤字になる。
そういった景品は大抵ラジコンだったり、大きなディズニーのぬいぐるみだったりするんだけど。そんな景品はどうしてもとりづらくなってしまうのよ。
もしそんな景品に関して、取れないからダメだといわれてしまうのであれば正直悲しい。
まぁ、お店としても、もう少しで取れそう、いつかは取れそうっていう風に思わせないとダメなんだと反省しなければならないではあるんだけどね。
ついでに、これは言い訳になってしまうのですが、プライズ機の設定ってほんと難しいんですよ。難易度をどの人に合わせるかってのもあるし。
設定してる本人が3回で取れると判断しても、実際お客様がプレイして、5回やっても取れなかったり。
逆もあって、全然考えてなかったとり方をされて、一発でとられてしまったり。お客さんの様子を見ながら調整するってのが現実です。ある程度お金を使っていただけた方には、それなりにとりやすくしていく方法もあります。

遊ぶゲームがない。

これには、すこし納得するかも。特にいま流行のアーケードカードは、どんどん入りにくくなってる気がする。
まあ、割と簡単なのが、スポーツモノかなぁ。もともとのルールを知っててやる人がほとんどだろうから、かなり広いかも。WCCF(サッカー)、ベースボールヒーローズ(野球)、ホースライダース(競馬)あたりは割と入りやすいと思います。
次は、ガンダムとか三国志っていうほんとにメジャーなテーマを扱ったゲーム。そのファンだったら、とりあえず気にはなるかもしれない。ガンダムカードビルダー三国志大戦ね。
そして、最近増えてきて気になるのが、ファンタジー色の強いもの。ゲームの世界観やら、キャラクターやらが独自のもの。一度入れば面白い(かもしれない)けれど、その門は狭いと思う。
アクエリアンエイジ悠久の車輪ロードオブヴァーミリオン。最近の方向性はよくわからんですよ。
ゲームセンターに勤めてて、いろんなゲームをやってる身からすれば興味をそそられるんですけど。

これから

家庭用ゲーム機が発達したことや、家庭におけるテレビが大型化したことからゲームセンターに行く人が減った。それは確かにあると思います。
でも、それで、実際問題ゲーセンがなくなるとは思えないんですよね。
ゲーセンで金使うなら、ためてゲーム買うって人がいるけど。逆に考えると、とりあえず100円でゲームが遊べるんですよ。わざわざゲーム機を買って、家で遊ぶのは面倒だなって人もいるわけです。
また、音ゲートかやってて腕を見せびらかしたい、っていう奴もいるだろうし。
ゲーセンって言う場所に行って、同じゲームをやってる人と楽しみを共有したり、情報交換したり、友達になったり。ウチのメダルコーナーやら、格闘倶楽部で遊ばれてるお客様を見るとそう思います。
まぁチャットとかメールでも友達にはなれるけどね。

もちろんこの業界でも考えなくちゃいけないことがたくさんあると思います。
タバコ分煙問題。これも敬遠される理由に挙げられることが多いので、絶対避けられない問題だと思います。
お店の雰囲気もそうです。
あとはゲーム機に関して、どんな人でも楽しめるようなシンプルでわかりやすいゲームも必要なのかなと思います。
あとは、風営法。これはすごく死活問題です。24時間営業できるゲームセンターとそうでないゲームセンター。この差が、店舗面積における風営法対象マシンの面積割合で決まるからほんと困った話です。
お店がバカみたいにでかければ、ゲームコーナーがたとえ、他のゲームセンターよりも大きくても店舗自体は24で営業できたりするわけですよ。
風営法はほんとに問題ありだと思いますよ。

長いこと書いて疲れたけど、こんな駄文に付き合っていただけて大変ありがたい。これからアミューズメントに生きていきたいわたしとしてはこの業界が暗いことはほんと残念なわけですよ。